薬に頼らず便秘を健康的に治すには、便秘にならない腸へと変えていかなくてはなりません。健康な腸へと導くために有効なのが、プロバイオティクスとプレバイオティクス。ここではこの2つの意味と、腸内フローラを整えるための方法をご紹介していきます。

腸内フローラと善玉菌

人の腸内には、重さ約1.5キロもの腸内細菌が常在しています。腸内細菌は良いものと悪いもの、どちらでも無いものに分類され、それぞれ善玉菌・悪玉菌・日和見菌と呼ばれています。日和見菌は優勢な菌の味方をするため、腸内環境が良ければ良い働きをし、悪ければマイナスな働きをします。

一般的な人の善玉菌の割合は、乳酸菌が約1%、ビフィズス菌が約5%、酪酸菌が約15%。メジャーな善玉菌といえば乳酸菌ですが、実は1%前後しか腸内に存在しないのです。そのため、乳酸菌ばかりを意識しても、腸内フローラのバランスは思うように整いません。

プロバイオティクスとプレバイオティクス

腸内フローラのバランスを整え、腸内環境を改善するために知っておきたいのが「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」の2つ。

プロバイオティクス

プロバイオティクスとは、体にとってプラスの働きをしてくれる有用菌を含んだ製品を摂取することです。医薬品やサプリメント、健康食品など種類は様々。また、配合されている菌にも様々な種類があり、主な菌は乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌や糖化菌などが挙げられます。

健康な腸内は酸性に保たれており、悪い細菌やウイルスから体を守ってくれています。しかし腸内フローラのバランスが崩れてしまうと、酸性が保てなくなり細菌感染しやすい状態になってしまうのです。

プレバイオティクス

プレバイオティクスは、善玉菌の餌になる食品を摂取する方法です。直接有用菌を送り込むのではなく、餌となる成分を送り込むという点がプロバイオティクスと異なるところ。

善玉菌の餌となることで知られているのは、食物繊維やオリゴ糖など。これらの成分は腸内細菌に分解され、腸を活性化させる「短鎖脂肪酸」という脂肪酸を作り出します。また、脂肪細胞にエネルギーが蓄積されるのを予防する働きもあるため、ダイエット効果も期待できるのです。

腸内環境改善のカギは長期的に続けること

腸内フローラを整えるためには、様々な菌を継続して摂取すること、そして善玉菌のエサとなる栄養を摂取することの2つが重要です。

プロバイオティクスに該当する食品は、ヨーグルトや味噌、納豆や漬物などの発酵食品。そしてプレバイオティクスは、食物繊維やオリゴ糖を多く含む野菜や豆類、海藻などが該当します。これらの食品をバランスよく摂取し、毎日続けていくことが腸内環境改善へと繋がるのです。