日本人の死因で最も多いのが「悪性新生物」です。悪性新生物とは、つまりガンのこと。ガンで亡くなる方の割合は約30%で、40代になるとガンの死亡率が一気に上がります。

※参照記事:厚生労働省「平成26年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」PDF

その中でも特に注意しなければならないのが大腸ガン。なぜ大腸ガンになってしまうのか、そしてどうすれば予防できるのかを学んでいきましょう。

女性のがん死亡率一位は大腸ガン

ガンは死亡率が高く、再発の危険もある恐ろしい病気です。部位別死亡率を見てみると、男性の死亡率一位が肺ガンなのに対し、女性の第一位は大腸ガンとなっています。

男性も油断はできない

男性の癌死亡率では、大腸ガンは第三位となっています。一見すると女性より大腸ガンの罹患リスクが低いように思えますが、罹患数や死亡数は男性の方がやや多いという統計が出ています。

※参照記事:日本対がん協会「がんの部位別統計」

なぜ大腸ガンを発症してしまうのか

大腸ガンの原因は食事や運動、遺伝など様々なことが関係しています。具体的にどのような原因が考えられるのかを見ていきましょう。

1.食の欧米化

実は、昔はそれほど大腸ガンの罹患数が多くありませんでした。大腸ガンになりやすいのは欧米人、胃ガンになりやすいのが日本人だと言われていたのです。しかし近年では日本人にも大腸ガンが増えてきており、大きな問題となっています。

その原因と言われているのが食の欧米化。長年和食を続けてきた日本人が肉を食べるようになり、野菜の摂取量が少なくなったことが要因と言われています。

2.喫煙・アルコール

喫煙は肺や食道ガンになりやすいイメージがありますが、胃や腸などの消化器官にも悪影響を及ぼします。タバコには発がん性物質があり、それを取り込むことで大腸ガンのリスクを上げるのです。過度な飲酒も同様に、ガンのリスクを上げることがわかっています。

3.運動不足

まったく運動しない人と、運動する習慣のある人とでは、前者の方がガンの罹患率が上がることがわかっています。運動不足は便秘を引き起こし、腸内環境が悪化することで大腸ガンのリスクが高まると考えられます。

4.遺伝

大腸ガンの原因の一つが遺伝です。身内に大腸ガンになった人が3人以上いたり、2世帯以上で大腸ガンが続く場合、家族性大腸ガンになるリスクが高まります。

大腸ガンを防ぐためにできること

大腸ガンを予防するには、大腸ガンの原因となる生活習慣を行わないことが重要です。食生活、喫煙やアルコール、運動不足に注意することで、大腸ガンのリスクを下げることができます。過度な飲酒やアルコールは控え、適度に運動をする習慣を身につけましょう。

特に重要なのが食生活

大腸ガンのもっとも大きな要因となるのが食生活です。理想的な食事は、欧米化が進む前に日本で食べられていた和食。発酵食品や野菜、魚などをしっかりと食べ、脂質を摂りすぎないよう注意しましょう。

定期的な検査も予防に繋がる

ガンの中でも、大腸ガンは比較的進行の遅い病気です。ポリープから癌化するまで数年かかると言われているため、ポリープが見つかった段階で処置できれば大腸ガンを防ぐことができます。

とはいえ、大腸内視鏡検査は心身ともに負担を感じやすいもの。最近では眠りながら検査が行える病院も増えてきています。40歳を過ぎたら、定期的に検査を受けることが大切です。